自然エネルギーについて
西海岸地区の自然エネルギーに関係のある場所とナイアガラ水力発電所を訪れることができた。
結論として、私が考えていたものとはずいぶんと異なった。それは、これだけ広い土地があり、日照時間が長く、自然のエネルギーがたくさんある場所での自然エネルギーの開発、特に太陽光発電が進んでいないということである。
その理由はと考えると、やはりコストであろう。アメリカは自国で石油も生産している。最近のニュースでアメリカのガソリン料金が高くなっていると聞いていたが、それでも1ガロン(約3.6リットル)が1.7ドル前後である。それから比べると風力発電のコストはまだしも、太陽光発電はとても割に合わないはずである。
Palm
Springsの風力発電のガイドをしてくれた人が嘆いていたが、結局国民の意識がどうであるかが大きな問題で、教育が良くないと国民の意識は育たないと言っているように聞こえた。日本でも、規制緩和が進んだことや,国の補助により太陽光発電は学校や病院の屋上、一般の家の屋根にも取り付けられているものが目立つようになった。そのおかげで、太陽光発電の全体に占める割合は、日本がトップになったという新聞報道があった。
しかし、まだまだ自然エネルギーや環境問題では日本の技術が生かしきれていないように思う。この分野での活躍は、世界の人々の日本への信頼につながるように思う。二酸化炭素の排出規制もクリアしなければならないとか、いろいろ問題を抱えていることを考えると、自然エネルギーを生かすことは日本の宿命とも思える。
以前、何かで読んだことがある。日本のすべての工場や学校や家の屋根に太陽電池を設置したら大規模発電所はいらなくなると。